廣松 和明

　20年前は社員６〜７人の小さな会社でしたが、現社長が就任してから、みるみるうちに大きくなりました。社長が皆で話し合ったことをすぐに実現してくれたからです。工場を増築して社員を増やし、クレーンや塗装作業テントも新設してくれました。その行動力が、多くの受注へつながっていったのです。
　私は現在、工場における全行程のチェックをしています。弊社の品質とそれを造る技術には自信があります。鉄がカタチになって、大きな建造物になる面白さは、20年経っても飽きません。完成した建物を見ることがありますが、多くの人が出入りしている様子を見て「役に立ってるんだな」と嬉しくなりますね。
　20年の歩みを経て「次の20年先の山口製作所を見据えて、若い人たちを育てる」が今の私の目標です。これからは、若くても建設的な意見を言える人や、経験を活かせる人間力のある人が必要だと思っています。

　仕事は組織で行いますから、職場の働きやすさは大切だと思います。でも、馴れ合いになると仕事の質が落ちます。最後は一人一人が自分を律して努力をするかどうかです。
　山口製作所には「努力する人を応援する」社風があります。新人が仕事を覚える段階では、とにかく気軽に尋ねるよう指導します。後輩ができたら、話しやすい空気をつくり、「何でも聞いてよ」とこちらから声をかけるように、社員全員が心がけています。月に１度の木鶏会（社員勉強会）も年に１度の社員旅行も、そうした職場の雰囲気づくりに役立っていると思います。
　また資格取得のための支援も手厚いです。ロボット操作などの資格取得は受験料や講習料が高額だったり、会場が遠方だったりしますが、交通費を含む費用の全額を会社が負担してくれます。取得後は技術料や資格手当が付くので、仕事のやり甲斐に繋がります。
　山口製作所に入って、ぜひ努力してください。やれば必ず報われる会社です。